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三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

はなくそ

「はなくそ」



 毎年3月15日には、近所のお寺で「涅槃会(ねはんえ)」の行事があります。
 「涅槃会」とは、お釈迦さんの命日のことを言うんですね。

 お寺では、この日に限って、「お釈迦さんのはなくそ」というお菓子(?)が販売されます。この「はなくそ」を食べると、マムシに咬まれないそうです。

 「お釈迦さんのはなくそ」とは、うまいもんなのか?
 
 気になって、一度買ってみたことがあります。

 それは、半紙に包まれていました。
 開けて中を見ると・・・、それはまさしく「はなくそ」でした!

 たぶん、お米の粉だと思うのですが、それを練って、米粒くらいの大きさに丸めたものが、10個近く入っていたのでした。
 色も、薄いグリーンをしていて、なんだかリアルな「はなくそ」なのです。

 えいっ!と口の中に入れ、噛みしめると、ガリッと音がしました。
 か、固い~。
 差し歯が折れるかと思うほど、「はなくそ」は乾燥していて固かったのでした。

 で、結局、ご飯と一緒にジャーの中に入れ、やわらか~くして戴きました。

 気になるお味の方は、単にお米の粉を丸めてあるだけなので、味の付いていない「あられ」と言う感じでした。

 あられと黒豆を飴で絡めたお菓子を「お釈迦さんのはなくそ」と言う地方もあると、新聞に書いてありました。

 こちらは何だかトローッとしていそうです。

 「カチカチ」に「トロトロ」。
 どちらも「はなくそ」の形状ではありますわな。



(2002.3.15)





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